深刻な人手不足に直面している建設業界ですが、特に課題となっているのが若い人材の確保です。
こうした状況を受けて福岡市では12日、高校生たちが建設業のリアルな現場を体験できるイベントが開かれました。

12日、福岡市早良区の福岡タワーで開かれた、建設業の職業体験イベント。
会場には、17の職種を体験できるブースが設けられ、工業高校の生徒などおよそ400人が集まりました。

ブースでは、足場の組み立てや建物の設計など建設現場の作業をリアルに体験しました。

生徒「難しい」
こちらは左官職人の体験ブース。コテを使って壁を塗り上げる作業に挑戦です。

生徒「おぉすごい」

左官を体験した生徒
「めっちゃ簡単そうに見えたけど意外と難しかったです。楽しみです、色んな所を体験してみたい」

記者も保護具を着用して溶接作業に挑戦させてもらいました。

RKB 土橋奏太 記者
「思ったより難しかったです。服などをしっかり着ているのでそこまで熱さは感じなかったです。こういう機会なかなかないのでいい機会になりました」

県内の建設会社など20社が合同で企画した今回のイベント。背景にあるのは深刻な人手不足です。
国の調査では建設業に就く人は今年4月末までの10年間におよそ60万人減少。
特に若者不足が深刻で、29歳以下の人材は、全体のわずか1割ほどにとどまっています。


ドローンを体験した生徒
「家建てたりとか内装変えたりとかは知っていたけどこんな感じでほかにも色んな事があると初めて知ったのでよかったです」

主催者は、今回の体験を通して建設業を将来の選択肢の1つにしてほしいと考えています。

イベントを主催した上村建設 上村英輔 代表取締役社長
「このように全ての業種が一同に同じ時間に体感できる機会は少ないです。百聞は一見に如かずとも言いますし、入ってからこういう会社じゃなかったと辞めて行く学生が出ないように、体験をしていただいて、ぜひとも夢を持って入ってほしい」














