水辺での事故が起こりやすい時期です。自身もヒヤリとした経験からライフジャケットの普及に取り組む男性が香川県高松市にいます。香川県では全国に先駆けてライフジャケットを貸し出す取り組みも行われています。

(子どもたちにライジャケを!ライジャケサンタ 森重裕二代表)
「人間の体ってあまり浮かなくて、空気がいっぱいたまった状態で人間の体がどれくらい浮くかというと、

水の中にほとんど体があると思った方がいい。

ただライフジャケットをつけると顔の部分が出るくらいの浮力がもらえるんです、ライフジャケットから」

自らを「ライジャケサンタ」と名乗り、普及に努める森重裕二さんです。元小学校教諭で、一緒にいた児童が川で溺れそうになった経験からライフジャケットの必要性を痛感し活動を続けています。

(子どもたちにライジャケを!ライジャケサンタ 森重裕二代表)
「絵本があるんですけど、香川県の小児科や学校には全部入ってます。

水辺に近づく時は危ないから『大人と一緒に行く』とか『サンダルはぬげないものを』『ライフジャケットをつけて行こう』、キーワードはお・さ・らで教えてるんですけど」

森重さんの活動に呼応するように、県の教育委員会は全国に先駆け、子ども用ライフジャケットを無料で貸し出す「レンタルステーション」を開設しています。

学校や子どもを引率する団体を対象にしていますが、390着のライフジャケットはすでに8月上旬まで予約でいっぱいだと言います。

(香川県教育委員会 保健体育課 増田一仁指導主事)
「使いたい人も住んでいるところで借りられるような、そういった環境になった方が使いやすいし、

県のこの取り組みを県内の市町に広げていくような形になっていけばいいのかな」

(子どもたちにライジャケを!ライジャケサンタ 森重裕二代表)
「ライフジャケットのことだったり、水辺はリスクが高いんだということを含めて教えていく教育にこれから変わっていくと思うんですけど、それを香川が今リードしてるので、とにかくこの熱を広げていきながら子どもたちの命を守っていく動きにしていけたら」

ライフジャケットを着用して、子どもが安心して水辺の遊びを楽しめるように。森重さんたちの地道な普及活動が続きます。