去年10月、北九州市で上司の男性を大型ダンプカーでひき殺し、別の男性2人も殺害しようとした男の裁判員裁判。
福岡地裁小倉支部は、「ダンプカーで執拗に攻撃し強固な殺意があった」などとして、男に懲役23年の判決を言い渡しました。
殺人と殺人未遂の罪に問われた福岡県築上町の無職、高橋博行被告(62)。

判決などによりますと、去年10月、小倉南区の採石場で勤務中に大型ダンプカーで上司の山崎雄二さん(当時51)をひき殺し、別の男性2人もひき殺そうとしました。
これまでの裁判で高橋被告は「パワハラ的な言動を上司から受けていた」などと述べ、量刑について争っていました。

12日の判決で福岡地裁小倉支部の三芳純平裁判長は、「勤務環境を配慮されていた面もあり、不満を持っていたことと犯行に及んだことには飛躍がある」と指摘。
そのうえで、「ダンプカーを切り返すなど、執拗に攻撃していて、強固な殺意があった」として懲役23年の判決を言い渡しました。














