国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の歴史を伝えようと、入所者たちが描いた絵画の作品展が、熊本大学で始まりました。

熊本市中央区本荘にある熊本大学の医学教育図書棟には、菊池恵楓園の入所者でつくる絵画クラブ「金陽会」のメンバーが施設での生活や風景などを描いた24点の作品が展示されています。
中には、数少ない「1990年代の園内の風景」を描いた作品もあります。
また、園から抜け出した患者を閉じ込めたとされる監禁室と、施設を囲む壁を描いた作品『鎖』は、差別や身動きがとれない中での、生活の苦悩が表現されています。

金陽会 藏座江美理事「原画の強さがあるので、筆のタッチや、作品と対峙した時にパワーを感じてもらいたいと思う」
この作品展は6月18日までです。