梅雨入り早々、警報級の大雨となった九州北部。
今年の梅雨は大雨が多発する危険性はどうなのか?専門家に話を聞きました。
「海面水温」に注目

九州大学大学院 川村隆一教授
「これからいつでも豪雨災害が起こってもおかしくない」
自然災害について研究している九州大学大学院の川村隆一教授です。海面水温の状況から大雨になる危険性を指摘します。
九州大学大学院 川村隆一教授
「九州の場合においては、東シナ海の海面水温が例年に比べて特に高くなっていくと豪雨災害の危険度が高まっていくということになります。現在、東シナ海で海洋熱波が発生している」
大雨引き起こす「海洋熱波」
大雨につながる海の現象「海洋熱波」
海洋熱波とは海面水温が極端に高い状態が続く現象のこと。

こちらは6月10日時点の海面水温。
東シナ海は27℃になっています。
平年と比較すると1℃から2℃高くなっています。

海洋熱波が発生すると、大量の水蒸気が大気中に供給されます。
これによって雨量が増え、大雨が引き起こされるというのです。