この季節よく耳にするようになったジビエ。
今月から狩猟が解禁され、これから最盛期を迎えます。
それを美味しく余すことなく提供している店を紹介します。

リポーター
「まずやってきたのは、八代市麦島。このあたりを走っていて目立つ看板はというと、八代飯店ですね」

八代飯店は今年で55周年を迎える中華料理店。地元・八代を中心に県南各地の生産者から仕入れた食材をできるだけ使っています。

リポーター
「こちらでいただける【ジビエ料理】とはズバリ!」

八代飯店 有田 義教 社長 
「シカ肉を使ったそぼろ丼です」

県南地域で害獣として処分されるシカを食材として消費しようと5年ほど前から提供しているのが、シカの粗挽きミンチを使ったそぼろ。


角切りにしたニンジン、ゴボウ、ショウガなどと一緒に炒め、手作りのタレで甘辛く味付けしています。
定食の白ご飯代わりに注文することができます。

リポーター
「シカ肉が本当においしいです。ゴボウ・ニンジン、野菜のいい香りもうまく入りつつさっぱりとした味」

その理由は、獲ってすぐ解体処理した鹿を仕入れているから。

有田 社長
「素材がいいものでシカ肉のニオイはありますけど、臭みという感じではまったくないと思います」

シカの肉を加工するときに出る端材も使っているので、手頃な値段で提供できています。

そして、この味を家庭でも楽しんでもらおうと新たに開発したのが、レトルト商品。


そぼろ丼に加え、店では出していない麻婆豆腐丼とカレー丼の3種類が、11月中旬に発売予定です。
ひと足早く、麻婆豆腐丼をいただいてみると…

リポーター
「シカすごいですね!麻婆豆腐って味にインパクトあるイメージで、お肉がそんなに強く出てくることないと思うんですけど、シカめちゃめちゃ強い!これは食べないと本当に損!」

さらに、地元の規格外野菜も使い、
食品ロス防止に積極的に取り組んでいます。

有田 社長
「捨てられるものがある、使われないものがあるという現状があるもので、育った命を粗末にしないということで、それをお客さんにおいしく食べてもらうことで、報われるんじゃないかなという思いが一番強いです」

みなさん是非、舌で心で感じ取っていただきたいと思いますね。