この春、広島市の神社の野菜市から新しい酒が誕生しました。名前は「一味神水(いちみしんすい)」。"挑戦”をコンセプトに、神主、杜氏、農家の異業種若手3人が造ったところ、味のよさからすぐに売り切れたそうです。その今年の酒づくりが始まりました。

三次市にある農業法人安田農産の田んぼでは、先月7日、「一味神水」の酒づくりに使うコメの田植えが行われました。農家の自慢は苗。「春陽(しゅんよう)」といって広島では珍しいコメだそうです。
安田農産・安田剛代表
「『春陽』使うと、タンパク質の低いおコメでお酒を造ると、雑味が減るおいしいお酒になるというところで。おもしろいですね、今までちょっと飲んだことのないような酒でした」

メンバーはコメ農家の安田剛さんと、広島市の空鞘稲生神社の神主・内田久紀さん、旭鳳酒造の杜氏・濵村洋平さんの若手3人です。酒米に「春陽」を提案したのは濵村さんでした。
旭鳳酒造・濵村洋平杜氏
「新しい挑戦をしたいというところでどんなものがいいか。すごく今までにない日本酒の味わいが表現しやすいおコメだったので安田さんに相談して。すごい会社にとっても自分にとっても、やり甲斐のある酒づくりになると思います」
コンセプトは「新しいことへの挑戦」。一体、どんな取り組みなのでしょうか?