アメリカのトランプ政権がハーバード大学の留学生受け入れを停止すると発表したことを受けて、熊本大学は、留学が継続できない学生などの受け入れ準備を進めていることを明らかにしました。

6月11日の会見で、熊本大学の小川久雄学長は「企業と連携しながら受け入れ準備を進めている」と明らかにしました。

熊本大学 小川久雄学長「受け入れするという表明だけではなくて、金銭的なサポートもしないとなかなか難しいので、熊大は企業と連携してやろうと」

ハーバード大学をめぐっては、6月にトランプ政権がハーバード大学での留学を希望する学生などの入国を停止すると発表しました。

しかし、ハーバード大学側が「憲法に違反する」として連邦地裁に差し止めを求めて提訴し、ボストンの連邦地裁は「大学による要請は現状維持のために正当である」として、政権の措置を一時差し止める決定を下していました。

熊本大学からは例年、短期・長期あわせて30人ほどが海外に留学しているということですが、現在ハーバード大学に留学している学生はおらず、今後アメリカの他の大学に留学を予定している学生への影響はないということです。

熊本大学は「今後の状況を見て、学生を支援していきたい」とコメントしています。