江戸時代に書かれた古い地図やイラストなど「絵図」をテーマにした展示が高知県安芸市で開かれています。何百年も前に描かれた風景の中には今も残っているものも!最近、「歴女」を目指しているという松岡アナが取材しました。
(松岡葵アナウンサー)
「安芸市に来ています。この場所は安芸城跡にある五藤家の武家屋敷ということで、こちらには趣のある建物が、そしてあちらにはお城の石垣があります。ロマンを感じますね。そんな歴史にまつわるある場所が40周年を迎えたということで早速行ってみましょう!」

やってきたのは、安芸城跡のふもとにある安芸市立歴史民俗資料館です。
(松岡葵アナウンサー)
「こんにちは、40周年おめでとうございます。この建物も40年経つんですね」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「40年経つのを記念しまして、今『とびこめ絵図の世界』という特別展を開いてます」

子どもたちにも人気の、とびこめ!絵図の世界。安芸市のものはもちろん、県内の古い地図や絵図がおよそ40点展示されています。普段はあまり展示されない貴重な絵図も見られるんです。
(松岡葵アナウンサー)
「こちらの絵は何ですか?」

(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「こちらは安芸村屏風といいまして、安芸の海の方から人の住んでいる平野を描いた図になります」
(松岡葵アナウンサー)
「すごく細かく描かれてますよ、この船とかもすごいリアルだなと思って」

(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「船の近くで地引網をする人とかも細かく描かれていて」
(松岡葵アナウンサー)
「本当ですね、なんか声が聞こえてきそうな感じがします。『今日は大漁だー!』とか」

(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「そうですね、すごい生き生きと描かれていて、とても見ていて楽しいですね」
(松岡葵アナウンサー)
「今も残ってるものってあったりしますか?」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「伊尾木洞が描かれています」

(松岡葵アナウンサー)
「あの空洞みたいになってるところです?今にまで繋がってるっていうのが感じられますね」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「そうですね、当時から変わらぬ姿でいるんだなということがよくわかると思います」
安芸の海に、不思議な生物が現れた記録も残っています。
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「こちらはですね、『トドの絵図』なんですけれども、トドと書かれてはいますが見た目的にはアザラシかなという絵になっています」

(松岡葵アナウンサー)
「確かに、ちょっと色的にアザラシのような気がしますね、これ本当にアザラシ?が安芸市に現れたっていうことです?」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「記録に残っておりまして、安芸市の中心部よりやや西の方にある矢流という地区の浜に現れたと記録が残っております」
(松岡葵アナウンサー)
「急にこんな生物が現れたらびっくりしちゃいますよね」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「なんか魚とも違うし一体どんな生き物なんだろうって描いた人も不思議に思ったのかもしれないですね」
続いて登場したのは、縦2.1メートル横1.2メートルの大きな地図安芸城周辺の情報が細かく描かれています。江戸時代、安芸城とその周辺は山内一豊の重臣五藤家がおさめていました。

(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「本壇と書かれたところを見ていただきたいんですけど、周りに生えている木を全部『木』『木』『木』と漢字で書き表したものになっておりまして、非常に細かく情報が書き込まれております」

(松岡葵アナウンサー)
「どうしてここまで細かく書かないといけなかったんですかね」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「こちらの図が土地台帳的な役割も果たしていたのではないかと言われていまして、この図を見てこの区画のこの人はここに住んでるんだとか、この土地に関わることを見るためにこんな細かく書いていたのかも知れないですね」
(松岡葵アナウンサー)
「私、安芸城に実際に登ったことがありまして、当時行ったときに絶対ここは人の手が加わっただろうなっていうところがあったんすけど、絵図を見たらなんだか答え合わせしてるみたいな気持ちになります。だから絵図を見た後にまた山に登りたくなるそんな気持ちがします」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「実はですね、歴史民俗資料館で持ち歩ける絵図を印刷したものを売っておりまして、登られる際はぜひこちらも活用していただけたらと思います」
(松岡葵アナウンサー)
「吉村さんうまいこと入れてきましたね(笑)」

(松岡葵アナウンサー)
「特別に許可をもらって上がらせてもらいました。見てくださいこの絵図本当に大きい私の身長をゆうに超しています」

「そして見てください!『松』ですよ!『岡』に『松』がある松岡ですよ!」

(松岡葵アナウンサー)
「きょうはありがとうございました。本当にいろんな絵図を見させてもらって、目を閉じたらイメージできるような、その時代にタイムスリップしたような感覚になりました。本当に『とびこめ!絵図の世界』っていう企画展でした」
(安芸市立歴史民俗資料館 吉村玲音さん)
「行った気分になってほしいとか、詳しくもっと知ってもらいたいっていう思いが込められた絵図もたくさんあると思いますので、思いを感じ取っていただけたらとてもうれしいです」

「ちなみになんですが…今ですねこういったキャンペーンをやっておりまして、40周年を記念して、マスコットキャラクターを作っております。キャラクターの名前を募集しております」

(松岡葵アナウンサー)
「私はもう思いつきました!皆さんも応募してみてはいかがでしょうか」