去年10月、宮崎市で60代の男性の依頼に応じて殺害したなどとして、嘱託殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われている男の初公判が宮崎地裁で開かれました。
男は起訴内容を認めました。

起訴されているのは、宮崎市の無職、緒方幸夫被告(68歳)です。

起訴状などによりますと、緒方被告は、去年10月上旬から20日までの間に覚醒剤を使用。
さらに、去年10月20日、宮崎市の路上に駐車した軽トラックの中で、濵砂和男さん(当時65歳)に依頼されて、首付近などをカッターナイフで切りつけ、殺害したとして、覚醒剤取締法違反と嘱託殺人の罪に問われています。

宮崎地裁で開かれた10日の初公判で、緒方被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

このあとの冒頭陳述で、検察は、緒方被告が自宅で濵砂さんの生活を支援していたものの面倒を見きれなくなり、犯行前日に家を出ていくように伝えたところ、口論になったと説明。

そして、犯行当日、濵砂さんが車内で自殺を図り、「早くとどめを刺してください」などと頼まれて殺害したと指摘しました。

一方、弁護側は情状酌量を求めることにしています。