今月1日に拘禁刑が施行され、再犯防止への新たな取り組みが進められる中、受刑者の社会復帰を支援するセミナーが、企業などを対象に開かれました。

このセミナーは法務省で就労支援を担当している「コレワーク九州」と民間で出所者の支援を行う「カオサポート博多」が開催したもので、熊本や福岡など九州内の12企業が参加しました。

セミナーでは「働く場所や住む場所がないことが再犯に繋がってしまう」などと説明があり、参加者は刑務所内も見学しました。

実際に刑務作業を行っている受刑者の姿を見たことで、企業側も良い機会になったと話します。

参加者「結局僕らは人を雇うので、その人を見られなかったら施設だけ見てもあまり役には立たない。とても大事」

また、元受刑者でもあるカオサポート博多の中溝茂寿(なかみぞ/もとひさ)代表は「出所者を雇うことで人手不足の解消にも繋がる」とした上で、「受刑者の更生」を進めるためには企業の協力が必要だと訴えました。
カオサポート博多 中溝茂寿代表「真面目に頑張ろう、社会に溶け込もう、社会でやり直そうと思っていたら これは力になると思う。(協力企業が)たくさん集まることによって社会の見方が変わってくると私は信じています。」