学校で水泳の授業が始まるのを前に、福島県郡山市のスイミングスクールでは、小学生が水に慣れるための授業が行われました。
続々とプールに入っていくのは、郡山市立行健小学校の1年生およそ60人です。郡山市にあるスイミングスクールでは、小学校の授業が始まる前に子どもたちに水に慣れてもらい、水難事故を防ごうと、毎年この時期に1年生を対象に授業を行っています。10日は、子どもたちの泳ぎの度合いに応じてグループを分け、スクールの指導員とともに息継ぎやバタ足の練習に取り組みました。

子ども「楽しい」
子ども「クロールがうまくできた」
近年、全国では学校のプールの老朽化や教員への負担の大きさなどを理由に水泳の授業の数を減らしたり廃止したりする学校が相次いでいて、県内の学校でも民間のスイミングスクールに指導を委託するなど水泳の授業の在り方が変わりつつあります。

行健小学校・嶋千夏教諭「学校のプールだと大人数で一度に入るので、子どもたちもここまで丁寧にゆっくりと入ることができないのもある」
スウィン大教スイミングスクール郡山北校・菊地隆一郎スクール長「こういった形で学校と民間のスイミングスクールが互いに協力し合いながら、子どもたちのためになる授業ができれば一番いいかなと」
行健小学校では、6月2日にすでにプール開きが行われていて、今回授業を受けた1年生の児童たちは、来週にも水泳の授業を始める予定です。このスイミングスクールでは、こうした取り組みのほか、学校の水泳の授業へ指導員の派遣なども行っているということです。