福岡管区気象台によりますと、福岡県では10日夕方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
10日夕方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。

福岡市早良区

梅雨前線は、10日は九州北部地方に停滞し、11日はゆっくりと南下する見込みです。

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

このため、福岡県では、10日夕方にかけて雷を伴った激しい雨が降り、特に筑後地方では、10日昼前は非常に激しい雨の降る所がある見込みです。

これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっている所があり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれ、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあるということです。

福岡県久留米市

【雨の実況】降り始め（9日午前0時）から10日11時までの降水量（速報値）
・久留米市耳納山　199．0ミリ
・八女市黒木　　　181．0ミリ
・大牟田　　　　　153．5ミリ
・福岡市早良脇山　133．0ミリ
・添田町英彦山　　131．5ミリ

福岡市南区

【雨の予想】10日に予想される1時間降水量（多い所）
・福岡地方　　40ミリ
・北九州地方　40ミリ
・筑豊地方　　40ミリ
・筑後地方　　60ミリ

【雨の予想】11日に予想される1時間降水量（多い所）
・福岡地方　　20ミリ
・北九州地方　20ミリ
・筑豊地方　　20ミリ
・筑後地方　　20ミリ

【雨の予想】10日12時から11日12時までに予想される24時間降水量（多い所）
・福岡地方　　100ミリ
・北九州地方　100ミリ
・筑豊地方　　100ミリ
・筑後地方　　120ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象台は・土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫・落雷や竜巻などの激しい突風に注意・警戒するとともに発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう呼びかけています。