度重なる水害に襲われている、福岡県朝倉市で9日、新たに排水ポンプが導入されました。

朝倉市原鶴地区で9日から排水ポンプ2基が新たに導入され、関係者が集まった式典が開かれました。

福岡県内でも有数の温泉街として知られる原鶴地区。

周りが筑後川と水路に囲まれた地域で、2017年からの8年間で大雨による浸水被害を4度も受けていて、市がおよそ3億円をかけて今回、整備しました。

ポンプは調整池に溜まった雨水を水路に流すためのもので、排水能力は毎分90トン。

これまでに設置していたポンプの11倍を超える能力で、すべて稼働すれば、25メートルプールの水をおよそ4分で排水できるということです。

原鶴温泉旅館協同組合 井上善博組合長
「豪雨があった場合はこのポンプを頼りにこれまでの浸水被害が防げれば本当にそれがありがたいことだと思っております」

朝倉市は、「地域の防災力を高め、温泉街にも安心して訪れられるようにしたい」と話していました。