エアレースパイロットの室屋義秀選手が、次世代のパイロットを育てる日本初のプログラムは、この春から2期生の選考が始まりました。7日は福島市にあるふくしまスカイパークで3回目の選考会が開かれ、全国から集まった候補生3人が厳しい試験に臨みました。

選考会でのディベートの試験

「レースパイロットプログラム」は、室屋義秀選手が次世代のパイロットを育てようと2023年に始めたもので、日本初の取り組みです。このプログラムでは、通常10年かかると言われる訓練期間を半分に短縮し、5年以内にレースパイロットとしてデビューすることを目指し、初心者にも門戸を開いています。

審査する室屋選手

選ばれた訓練生は、操縦士免許の取得から曲技飛行の訓練まで一貫したプログラムで訓練を受けることができ、訓練費用は室屋選手のレースチーム「PATHFINDER AIR RACING」が全額負担します。

現在は、1期生32人から選抜された有村琉世さんが、レースデビューを目指し、室屋選手の指導の下で訓練を続けています。

1期生の有村琉世さん

7日に行われた2期生の3回目の選考会では、東京都、茨城県、宮崎県から参加した3人の候補生が体力測定、英会話、ディベート、そして航空に関する模擬授業の実施まで、幅広い試験に臨みました。

ディベートの試験

試験の結果は全員が基準点をクリアして合格し、8月に予定されている飛行適正審査に進むことになりました。

室屋選手と3人の候補生