オール倉敷ロケで制作された映画「蔵のある街」が来月(7月)、公開されます。一般向けの試写会に出席するため地元・倉敷市を訪れた監督と出演者に今の思いを聞きました。

今月(6月)6日に行われた映画「蔵のある街」の一般向けの試写会。舞台で挨拶したのは倉敷市出身の平松恵美子監督と、同じく倉敷市出身の俳優・ミズモトカナコさんです。

映画は、高校生たちがヤングケアラーの友人を勇気づけるため、倉敷の街に花火を打ち上げようと奔走する物語です。ミズモトさんは、主人公の一人が通う高校の美術教師の役を演じました。2人は、故郷での映画撮影を振り返って…

(北浦朝美(美術教師)役 ミズモトカナコさん)
「そこかしこで岡山弁が聞こえているのが、地元って感じがしました。なかなか俳優をやっていても地元でつくる映画にめぐり合える確率って低いと思うので、すごく嬉しかったですね」

(平松恵美子監督)
「実家にいると(倉敷に住んでいた頃を)思い出すよね。それがこの映画には演出に必要な要素だったし、ミズモトさんも演じるために必要な要素だったんじゃないかな」

充実した撮影期間を過ごしたという、2人。映画を通して、故郷の魅力を発信したいと意気込みます。

(北浦朝美(美術教師)役・ミズモトカナコさん)
「ほかの県の人たちはあまり多分見たことがないような景色だし、あの空気感というのは独特のものがあるなと昔から思っているので、それが見ている人たちに伝わればいいな」

(平松恵美子監督)
「倉敷だけで終わってはいけないと思っている。見ていただいながっていくみたいな楽しみ方をしてもらえるのが一番嬉しいかな」

映画「蔵のある街」は、来月倉敷市で先行公開され、8月から全国で上映が始まります。