おととし9月、爆発を伴う火災が発生し、運転を停止していた鳥取県米子市の「米子バイオマス発電所」について、運営会社が発電事業を廃止する方針を明らかにしました。

米子市大篠津町にある米子バイオマス発電所では、おととし9月、爆発が起き、火災が発生しました。
爆発の前、おととし5月と7月にも火災が起きていて、現在は運転を停止しています。

周辺住民などからは安全性への不安や、騒音による健康被害などから廃止を訴える声が上がっていて、運営会社は事業の廃止を検討していました。

こうした中、6日、運営会社の米子バイオマス発電合同会社は周辺住民らに対し、発電事業を廃止する方針を明らかにしました。

担当者によりますと、停止期間の長期化による再発防止のための安全対策工事や、復旧にかかる費用がかさんでいることなどから、事業を廃止する方針を決めたということです。

今後、重油の抜き取りや電力系統の切り離しをするなど発電できない状態にした上で国に「電気事業法に基づく発電事業廃止届出書」を提出します。

作業は6月から始まっていて、半年以内に終了する予定だということです。

なお、中部電力が鳥取県境港市で計画中の「鳥取県境港市バイオマス発電所」については、予定通り来年の5月に運転を開始する方針だとしています。