北陸地方の梅雨入りと梅雨明けの傾向2025年版
データのある1861年以降と2000年以降の北陸地方の梅雨入りと梅雨明けの傾向について、日本気象協会北陸支店が調べました。それによりますと、梅雨入りは平年の6月11日前後に収まる傾向がありますが、梅雨明けは遅くなる傾向があります。
日本気象協会によりますと、7日も、北陸地方は高気圧に覆われ、富山県内は、薄い雲が多いものの、だいたい晴れる見込みです。ただ、北アルプスの一部ではにわか雨の可能性もあり、最高気温は富山で32度と真夏日の予想で、熱中症に注意が必要です。来週10日火曜日から11日水曜日にかけて前線が北陸付近まで北上する見込みで、富山県内でも雨が降り、前線の動向次第では強い雨の可能性があるということです。このタイミングで梅雨入りの可能性も?
【梅雨入り】
1951年以降の70年余りの間に約5日間遅くなる傾向があるということです。去年は6月22日頃で、7年ぶりに6月下旬の梅雨入りとなりましたが、近年は平年の6月11日前後に収まっている年が多くなっています。


【梅雨明け】
1951年以降約7日間遅くなる傾向で、梅雨入りより傾向が明瞭になっています。梅雨入りよりも年による変動は大きく、近年でもその傾向は強く、なおかつ約6日ほど遅くなる傾向があります。
梅雨明けが8月以降にずれ込んだのは、1987年が初めてで、梅雨明けの特定できなかった年を含めると、90年代が3回、2000年代が4回、2010年以降が4回と増える傾向にあります。去年も7月31日と平年より遅くなっています。


地球温暖化が進むと前線が北上しにくくなり、梅雨明けが遅れる年が増えるという研究結果もありますが、さらなる調査が必要だということです。いずれにしても、梅雨の期間であろうとなかろうと、少なくとも台風シーズンの10月までは大雨対策を続けることが大切だとしています。

