慰霊の日に行われる戦後80年沖縄全戦没者追悼式で朗読される「平和の詩」に、豊見城市に住む小学生の作品が選ばれました。

「平和の詩」は6月23日の慰霊の日に糸満市摩文仁で開かれる戦後80年沖縄全戦没者追悼式で朗読されるもので、ことしは937点の中から豊見城市の伊良波小学校に通う6年生の城間一歩輝(しろま・いぶき)さんの作品「おばあちゃんの歌」が選ばれました。

この作品には沖縄戦当時5歳で防空壕に隠れていたおばあちゃんが、手榴弾を投げ入れられて大けがをしたことや、艦砲射撃で生き残った人を思いおばあちゃんが年に1度だけ歌う「艦砲ぬ喰ぇー残さー」のことなどが綴られています。
県平和祈念資料館の大城友恵館長は「語り部が減っていく中、話を聞いて子どもに興味を持ってもらい平和について考えることが尊い」と作品を評価しました。

また、図画の部では、小禄高校3年の板良敷花怜(いたらしき・かれん)さんの作品「時を超えて記憶を繋ぐ」が選ばれました。
各部門の入賞作品は県平和祈念資料館などに展示されます。