3日に亡くなった「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの深い結びつきを感じられる貴重な品々が、石川県能美市の松井秀喜ベースボールミュージアムに展示されています。

松井秀喜さんの父・昌雄さんは、2人の関係について「師弟のひな型のようだった」と振り返りました。

松井秀喜さんの父・昌雄さん「こちらにあるのはドラフトの時の当たりくじ。のちほど長嶋さんがサインして松井秀喜に渡してくれた。まさに松井のプロスタートは10年間長嶋さんとともに歩んだ」

松井秀喜さんの父・昌雄さんが館長を務める能美市の松井秀喜ベースボールミュージアムには、2人の軌跡をたどるゆかりの品が多数展示されています。

松井秀喜さんの父・昌雄さん「ジャイアンツに入ることが決まった数日後に長嶋さんがこの色紙を届けてくれた。『松井君、きみは巨人の星だ。ともに汗を流し王国を作ろう。熱い期待を込めて待っている』」

1992年のドラフト会議で長嶋さんがくじを引き当て、巨人に入団した松井さん。
以降、球界を代表するスラッガーに育て上げるための濃密な師弟関係が続きました。

松井秀喜さんの父・昌雄さん「師弟のひな型みたいな、みていてきれいだった。まさに師の喜び、弟の喜び、それを見ていてすごく感じた」

2013年には2人同時に国民栄誉賞を受賞。ミュージアムには記念のバットも展示されています。

松井秀喜さんの父・昌雄さん「唯一無二、自分の人生の大きな部分のほとんどが長嶋さんによって成長していく、体現していく、そういう大きな存在だったと思う。そういう意味では秀喜は本当に幸せな男だったと思う。長嶋さん自身もまたその過程を見ながら喜びをお互いに感じていたんじゃないか」