愛媛県は、今治市で発生した山林火災の焼け跡から土砂が流出するのを防ぐため、砂防ダムなどを整備する費用などを盛り込んだ一般会計の総額で118億5000万円余りの補正予算案を発表しました。

今治市で今年3月に発生した山林火災は、焼失面積が隣の西条市を含め、あわせて481.6ヘクタールにのぼり、焼け跡では、山の保水力が低下し土砂や灰が堆積していることから土砂災害が懸念されています。

これを受け、補正予算案には焼け跡の緑化や砂防ダムなどを整備する費用として10億円余りが盛り込まれています。

県は、今年度中の着工を目指していますが、完成まで時間がかかるため今治市や西条市に対し住民への注意喚起を徹底するよう求めています。

愛媛県 中村時広 知事
「ハード整備なので今日明日できるものではない。それぞれの市から住民の皆さんに、特に今年の出水期は工事が間にあうことではないので特に今年は注意喚起をしっかりやってもらうということで対応していきたい」

このほか、県立今治病院の移転に向けた経費なども盛り込んだ一般会計の総額で118億5000万円余りの補正予算案は、今月開会する6月定例県議会で審議されます。