香川県まんのう町で4月に誕生した国の特別天然記念物コウノトリのヒナに、個体を識別するための足環が取り付けられました。

けさ(6日)、まんのう町にあるコウノトリの巣から、2羽のヒナが下ろされました。親鳥が心配そうに見守ります。巣立ちを前に、行動範囲を把握するための足環が慎重に取り付けられました。

(兵庫県立コウノトリの郷公園 布野隆之主任研究員)
「両個体とも3.7キロを超えていました。標準の体重が3.5から4.5という範囲ですので標準の範囲にしっかりと収まっていて、順調に成長していることが確認できました」
今年は3月24日に産卵、4月25日にふ化が確認されていました。まんのう町ではおととし(2023年)初めての巣作りが確認され、おととし1羽、去年は3羽のヒナが育っています。今年は同じつがいによる3度目の繁殖となります。

(兵庫県立コウノトリの郷公園 布野隆之主任研究員)
「3年連続で繁殖に成功していますので定着していると言い切っていいと思います。周辺でもコウノトリが繁殖して、すごく自然豊かな四国の地でコウノトリの数が増えていくといい」
巣立ちは今月下旬から来月上旬にかけてとみられていて、まんのう町は、ヒナが元気に育つよう静かに見守ってほしいと呼びかけています。