コメの高騰が続くなか、5日、初めて関係閣僚会議が行われ、高騰の要因を検証する方針などが示されました。一方、大規模な米作りを行っているのは建設や運送も行う会社です。「建設」と「コメ生産」どう両立させているのでしょうか。
“古古古米”早くもコンビニ店頭に

5日、小泉進次郎農水大臣が視察したのは…
小泉進次郎 農水大臣
「きょうは朝早くからありがとうございます。これが噂の…」

ファミリーマートで販売が始まった2021年産の備蓄米。“古古古米”が店頭に並ぶのは、5日が初めてです。小分け販売で、1キロ税込み388円。
ローソンでも5日早朝から、東京と大阪のそれぞれ5店舗で販売を開始しました。

ローソンに来た客
「コメ買いにきたの。わーよかった」

ローソンに来た客
「走ってきました。暑いです、汗が。(Q.備蓄米を持ったまま会社に行く?)1キロだから重くないので(職場に)持っていって、みんなに見てもらおうと思います」
小泉農水大臣
「今回驚いたのは、契約完了から店頭に並ぶスピードの速さです。やっぱりコンビニさんはすごいなと思いましたね」
一方、国会では、野党から今後のコメ政策について考える必要がある、という指摘が…

日本維新の会 空本誠喜 衆院議員
「今回やった(備蓄米放出)のは、短期的に私も賛成なんですが、毒薬・劇薬でもあったんです」

小泉 農水大臣
「これはある意味日本的なのかもしれませんが、目の前の課題に対して取り組んでいるときに、そこが今課題なのに、先のことを心配しすぎて、あまりに悲観的な思いを世の中に広げることは、まったく私はいいことはないと思っています」
5日夕方、初めておこなわれた関係閣僚会議で、石破総理は…

石破茂 総理大臣
「今般のコメの価格高騰の要因や対応の検証をおこなうこと。その上で、その検証を踏まえた短期と中長期の対応策を検討することを進めてください」
会合のあと、小泉大臣はコメの価格高騰の要因について、どこを検証する必要があるか問われ…
小泉農水大臣
「コメの流通というものは、非常に複雑でよく見えない部分もあると。今までの流通のすべてを一回総ざらいして、あり方を見ていくという方向性が不可欠なのではないかなと思っている」
ただ、専門家は…

東京大学大学院 鈴木宣弘 特任教授
「流通が目詰まりしたからコメが足りてないんじゃなくて、コメが足りてないから流通が混乱をしたと、だから増産をしていかなきゃいけない。(農家に)所得補償をすることによって、消費者が安く買えて、農家は生産が継続できる。ウィンウィンになる政策を提案してもらいたいと思います」