酒米→主食用に切り替える生産者も
現在の酒米の高騰は2024年のコメの不作などが原因と見られています。
さらに今、酒蔵にとって新たな問題が発生しているといいます。

林酒造場 林龍平 代表
「今のお米の価格が飯米(主食用)の方が結構高く売れるとなり、酒米を作ってた生産者も飯米に切り替えるって方が結構多くてですね」
日本酒用のコメを減らし、主食用の割合を増やす生産者が増えているというのです。
林酒造場 林龍平 代表
「各蔵の取り合いになるんじゃないかって心配してます。今年収穫されるお米も値上げをするような話は聞いてます」
”備蓄米を加工用にも”酒蔵は複雑な思い
こうした状況のなかでの小泉農水大臣の発言。
小泉進次郎 農水大臣
「コメは主食用米だけではないですから。日本酒造りに励んでいる皆さんからは、酒米が高い、そして足りない、こういったお声が届いているのは事実」
日本酒などの加工用に備蓄米の一部を放出することを検討するというのです。
しかし、林代表はこの発言に複雑な思いを抱いています。

林酒造場 林龍平 代表
「備蓄米も正直どこの産地米なのかはっきりわかんないし、何年のコメを回してくれるかもわかんない、そういったお米をうちみたいな小さな蔵が使って、もし製造失敗したりとか、あんまりうまくないお酒ができたりすると、何百万円という損になるから」
「どっかの研究機関でまず作ってもらって、大丈夫ですよっていう確約があればですね。そういったお米も使ってみたいなとは思ってます。味を落とすとどうしてもお客さんに口にしていただけないからどうしてもコストがかかって少しでもいいものを作ってお客さんに提供していきたい」














