ウクライナへの軍事支援を話し合う国際会合をアメリカの国防長官が初めて欠席しました。軍事支援に対するトランプ政権の消極的な姿勢の表れとみられています。

ウクライナの支援国会合は4日、ベルギーでおよそ50か国が参加して開かれましたが、アメリカはヘグセス国防長官が欠席し、NATO=北大西洋条約機構の担当の大使らが代理として出席しました。

国防総省は欠席の理由について、「移動スケジュールの都合で出席できない」と説明。「アメリカはウクライナでの戦闘を早く終結させることに尽力する」と強調しています。

支援国会合は2022年にバイデン前政権が主導して始まりましたが、トランプ政権発足後の今年2月の会合では、アメリカが初めて主催国ではなくなり、今回もイギリスとドイツの共催で開かれました。

AP通信はヘグセス氏の欠席について、「アメリカがウクライナの戦闘から距離を置くための措置の一つだ」と伝えています。