山口県上関町の小学校ではちょっと変わった入学式が開かれました。

入学許可宣言
「マダイ6匹、クルマエビ5匹の入学を許可します」

上関小学校にすこし遅れて入学したのは、なんと、マダイとクルマエビの稚魚11匹です。

入学式では3・4年生11人が手作りのお面で新入生を歓迎しました。

在校生歓迎のことば
「私たちはあなたたちが過ごしやすいように水温を計って環境を整えます。そしておいしいごはんをおなかいっぱい食べさせてあげます。すくすく大きくなってくださいね」

これからおよそ1か月エサやりに水温管理、水槽の掃除を行い、3年生はクルマエビ、4年生はマダイを1人1匹ずつ育てます。

新たな「教室」となる大きな水槽に、新入生を慎重に移しました。

マダイは全長2.5センチ、クルマエビは1.2センチほどですが、1か月後にはそれぞれ5センチ以上に成長するということです。

この取り組みは、豊かな海を維持するための活動や命の大切さを知ってもらおうと、光・熊毛地区栽培漁業協会が開いているもので、今年で5回目です。

児童は仲間入りした新入生に興味津々の様子でした。

4年生
「くねくねした泳ぎ方だった。マダイにエサをしっかりあげて、大きく育てたいと思います」

3年生
「ほかの魚に負けないくらい大きな魚になってほしい」


7月9日には卒業式が開かれ、児童がマダイとクルマエビを地元の海に放流する予定です。