背が高くて珍しいコンニャクの花に開花宣言が出されました。

国内では5例目です。

6月3日午後8時。

山口県宇部市のときわ公園にある「世界を旅する植物館」にはたくさんの人が集まっていました。

視線の先にあるのは背の高い植物。

インドネシアのジャワ島が原産のサトイモ科で、コンニャクの一種。
その名も「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」何ともアナウンサー泣かせの名前の植物です。

花びらのように見えるのが「仏炎苞」と呼ばれる部分で3日の昼すぎから開き始めました。

植物館は休館でしたが急きょ開館およそ140人が駆けつけました。

来場者
「友人がきょう開花しそうというメールをくれたので、急いで来ました」

そして、午後9時。

世界を旅する植物館 栽培担当 越智大吾さん
「開花ということで、よろしくお願いします」

公表されているものでは全国で5例目で、植物館では2年ぶり、2回目の開花となりました。

高さは313センチで、国内で確認されているなかでは最高です。

来場者
「めったに見られない、何年に1回しか咲かない花ですので、それを楽しみにしていました」

デカスは開花すると腐敗臭のような強烈なにおいを放ちます。

そのにおいを楽しみにして来たという人も多くいました。

来場者
「そんなにいいにおいじゃないって聞いたことある」


この日は、においはあまり感じることはできませんでしたが来場者は神秘的な姿を楽しんでいました。

世界を旅する植物館 栽培担当 越智大吾さん
「多くのお客さんに立ち会っていただきたいという思いがあるのでたくさんの方に来ていただけたのでよかったのだと思います」

開花は2日ほどということです。

「世界を旅する植物館」は特別に夜間開館を行いました。