きょうの「ライフ」はお墓について考えます。広島市が管理する「合葬墓」と呼ばれる墓を利用したいという人が増えています。「合葬墓」とは複数の遺骨を共同で納める墓のことで、昨年度の利用申し込みは過去最多となりました。背景には、「墓じまい」の広がりや、お墓に対する「価値観の変化」があるようです。

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合葬墓は広島市東区の市営・高天原墓園の一角にあります。

広島市 環境衛生課 管理係 嘉田裕介さん
「だいたい約1万体のご遺骨を収蔵し、広島市が永代にわたり管理する施設です」

合葬墓とは複数の遺骨を共同で納める墓のことです。広島市が管理していて、委託業者が清掃し、花を供えます。

広島市 環境衛生課 管理係 嘉田裕介さん
「こちらが広島市の合葬墓に納骨する際に必要な納骨袋になります」

地下は、深さ3メートルの空間になっていて、納骨袋に納めたおよそ1万体の遺骨を安置することができます。広島市民なら利用できますが生前に申し込むことはできません。使用料は、管理費込みで1体5万円です。

広島市 環境衛生課 管理係 嘉田裕介さん
「お墓を管理するのが難しいという人からの申し込みが多いので、納骨してこれで一区切りできたという声をいただいています」