厚生労働省の人口動態統計が4日、発表されました。去年1年間で富山県内で生まれた子どもの数は5078人と前の年より400人以上減り、過去最少となりました。一方、婚姻件数は3324組と去年より48組増え、12年ぶりの増加となりました。

厚生労働省がこの日公表した人口動態統計によりますと、去年1年間に国内で生まれた日本人の子どもの数は68万6061人で、前年より4万1227人減少し、統計を取り始めて以降、初めて70万人を下回りました。

こうした中、県内の出生数も、前の年より434人少ない5078人で9年連続、過去最少を更新し続けています。

出生数の減少が続いている現状について新田知事はー

新田八朗 富山県知事
「これはまさに少子化の深刻な状況が続いていると重く受け止めています。少子化対策は、長期的に継続的に実施していくことが不可欠。実効的で波及効果のある対策に取り組んでまいります」

また、統計では、一人の女性が生涯に出産する子どもの数を表す去年の県内の「合計特殊出生率」が1.29と、前の年より0.06ポイント低下しています。

一方、婚姻件数は、前の年より48組多い、3324組で、12年ぶりの増加に転じました。

県は、希望する誰もが結婚や出産をすることができ、子育てしやすい社会づくりを進めていきたいとしています。