OECD=経済協力開発機構の閣僚理事会がフランスで始まりました。関税による貿易障壁の拡大は世界経済に大きな悪影響を及ぼすとして、多国間での協力策などが議論されることになっています。

OECDの閣僚理事会は3日からフランスのパリで開かれ、開会式には加盟を目指すウクライナのシュミハリ首相も登壇しました。

開会式でコーマン事務総長は、トランプ政権による関税で貿易障壁が拡大していることを念頭に、多国間協力の重要性を訴えました。

OECD マティアス・コーマン事務総長
「様々な課題を克服するため各国が協力することの必要性は、かつてないほど高まっています」

また、これに先立って発表された最新の世界経済見通しでは、2025年の世界全体の成長率を2.9%と予想していて、3月時点よりも0.2ポイント下げています。

2日間にわたって行われる閣僚理事会では、対等な競争環境の整備やルールに基づく貿易の強化などについても話し合われる見込みです。