岩手県北上市に住む50代の男性が、SNSで知り合った女などから「おじのアドバイスをもとに投資すれば儲かることができる」などと勧誘され、現金約4600万円をだまし取られる「SNS型ロマンス詐欺」の被害に遭っていたことが分かりました。

北上警察署によりますと、北上市に住む50代男性は4月上旬、SNSで知り合った女とLINEで連絡を取り合っていたところ、「おじのアドバイスをもとに投資すれば儲かることができる」などと投資勧誘を受けました。
その後、男性は「おじを名乗る者」とLINEでやり取りし、指示された口座に投資金として、約50万円を振り込んだところ、男性の口座には利益分の2万8000円が入金されました。
男性は利益を見込めると思い、数百万円単位の振り込みを数回行ったところ、「投資会社運営を名乗る者」からLINEで「異常な利益を得ているため、アカウントを凍結した。解除するためには20パーセントの検証金が必要。解除したら検証金は戻ってくる」などと言われました。
男性はアカウントの凍結を解除するために指示された口座に検証金として数百万円単位の振り込みを数回行うものの、解除されることがなかったため、不審に思い、弁護士に相談したことで被害が発覚しました。
被害額は合わせて約4600万円です。

警察は、SNSで知り合った相手から金銭の要求や口座にお金を振り込むように言われた場合は極めて詐欺の可能性が高いため、1人で判断せず、家族や友人、警察に相談するよう呼びかけています