防犯カメラが、犯行の一部始終を捉えていました。映っていたのは、岡山市中区の空調設備会社から脚立を持ち去る一人の人物です。

なぜ脚立が狙われたのでしょうか。

岡山市中区の会社に設置された防犯カメラの映像【画像①】です。

【画像①】

捉えていたのは先月29日の午後11時過ぎ。一人の人物が、2本の脚立を軽乗用車で持ち去る様子【画像②】。犯行時間は「わずか3分」とのことでした。

【画像②】

(エム・エー・エス設備 桝谷公登代表取締役)
「ここ【画像③】をくぐっていったんでしょうね。一本出して。一本この状態【画像④】だった。もう一本をそのままくぐって車まで(持っていった)」

【画像③】
【画像④】

盗難の被害にあったのは、岡山市中区の空調設備会社、エム・エー・エス設備です。桝谷代表によりますと、この日持ち去られたのは、長さ2メートルと、1メートル20センチのアルミ製の脚立【画像⑤】です。

【画像⑤】

しかし、なくなっていたのはこの2本だけではありませんでした。

(エム・エー・エス設備 桝谷公登代表取締役)
「ここ【画像⑥】にあった低いのが全部無くなっとるんですよ。7、8本、10本くらい」

【画像⑥】

現在、さかのぼって確認しているものの、防犯カメラに盗まれる様子が映っている脚立は2本だけだといいます。

しかし桝谷代表は、犯行の手慣れた様子【画像⑦】から、他のなくなった脚立も同じ人物が盗んだ疑いがあるのではと話します。

(エム・エー・エス設備 桝谷公登代表取締役)
「(犯人は)何べんも多分来ていると思う。感じ悪いですよね。ただただ」

【画像⑦】

従業員も困惑しています。

(従業員)
「エアコンを付けるときに立てようと思ったら、無かったんで困ったな。毎日使うものなので。早く捕まって返してほしいですね」

一体なぜ脚立だけが狙われたのでしょうか。

(エム・エー・エス設備 桝谷公登代表取締役)
「こっち(高圧洗浄機)【画像⑧】の方が高価で売れるはずなんですけどね。でも脚立一直線に行っているんで、スクラップ目的なんでしょうね」

【画像⑧】

エム・エー・エス設備では、警察に被害届を提出。防犯カメラの台数を増やすなどして防犯対策の強化に努めたいとしています。

【スタジオ】
金属スクラップの買取業者によりますと、現在、アルミを含む金属の買取相場が高くなっていることから売りに出されている可能性が高いのでは話していました。

脚立の相場は1キロあたり140円程。今回盗まれた15キロの脚立は2000円程で買取業者に売却できることになります。

また、売却されたものはスクラップされて製錬会社で溶かされてアルミの原料に戻されるのが一般的だということです。

【画像⑨】