プロ野球の巨人で、選手・監督として活躍した長嶋茂雄さんが亡くなりました。89歳でした。長嶋さんは、青森県でも野球教室を行うなど“ミスタープロ野球”として、影響力を発揮し続けました。

巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんは3日午前6時39分、「肺炎」のため都内の病院で亡くなりました。89歳でした。

1958年に巨人に入団すると、打点王・本塁打王の2冠に輝き「新人王」を獲得。

天覧試合でサヨナラ本塁打を放つなど“ミスタープロ野球”として長年、野球界に貢献してきました。

青森県でも名球会のメンバーとともに野球教室を開催し、独特の言い回しで子どもたちを指導しました。

野球の指導
「上からガーンとやるんだ!上からガーン」
「我々は決してバッティングを教えたら目の覚めるようなホームラン、クリーンヒット、そういう期待はしていない。言っていることをどうやってそれを懸命にやろうとする姿勢、それがでるかどうかそこなんです」

立教大学時代には、青森県でも試合をしたほか札幌遠征の際に立ち寄るなど青森とも縁があった長嶋さん。北国・青森県の野球を発展させる提言もしていました。

長嶋茂雄さん
「まずやっぱり指導者でしょうね。だから量的にも、もし勝てないならば、質でそれを補うという形で入っていけば十分それである程度埋まると思いますよ。補うものはやっぱり立派な指導者、良い優秀な指導者に会うことが大事なんじゃないでしょうか」

2013年には「国民栄誉賞」を受賞、2021年には野球界から初となる「文化勲章」を受章するなど、生涯をかけて築き上げた功績は不滅です。