仙台管区気象台は6月3日「岩手山 火山の状況に関する解説情報 第23号」を発表しました。これによりますと、
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
岩手山山頂付近で火山性地震が増加しています。今後の火山活動の推移に留意してください。
岩手山では3日01時頃から火山性地震が増加しています。震源は岩手山山頂付近の浅いところと推定され、3日01時から09時までに38回(速報値)観測しています。また05時00分にはマグニチュード2.9(速報値)の火山性地震が発生し、岩手県八幡平市で震度2などを観測しています。
低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動観測でも特段の変化は認められません。
監視カメラによる観測では特段の異常は認められません。
引き続き、西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また噴火時には火口の風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。