令和の米騒動とも言われるコメの価格をめぐる問題。きょうの国会でもコメの議論に多くの時間が割かれました。安定的な価格で供給出来るようにするため、政府はどう対応するのでしょうか。

きょうも安い「随意契約の備蓄米」を求め、各地で出来た長蛇の列。価格の高止まりが続くコメをめぐる議論は、国会でも最大の関心事でした。

立憲民主党 石垣のりこ 参院議員
「(備蓄米を)何時間も並んで買わなければならない事態に陥っているというのは、非常に疑問なわけです。なぜ、こんなことになっているのか」

小泉進次郎 農水大臣
「『令和米騒動』とも評される現状ですけれども、今大事なことは、やはりコメが足りないのではないかという、この不足感を払拭する策が必要だと思います」

生産量が増えているため、コメの量自体は足りていると強調した小泉大臣。しかし、野党側は…

立憲民主党 石垣のりこ 参院議員
「2021年から少なくとも3年連続で、生産量よりも需要実績のほうが上回っている」

人口減少などでコメの需要が減るなか、余らないように生産量を抑えてきたコメの生産。しかし、2021年には「需要」が「生産量」を上回り、その状態が3年連続で続いています。

そもそもコメが足りていないのではないかと追及を受けた小泉大臣は…

小泉進次郎 農水大臣
「今まで、見立てを誤ったことも事実なんです。新米が出てくれば大丈夫だといって、大丈夫じゃなかったわけです。『(コメが)しっかりと回ってくる』。こういう受け止めをしていただけるように努力をしていきたい」

この週末、JNNがおこなった世論調査では、今後コメの生産を増やすことに「賛成」の人が「反対」を大きく上回りました。また、備蓄米が店頭に並ぶことで、今後、備蓄米以外の銘柄米などの値段が下がるかについては、「下がらないと思う」が56%でした。

周囲に対し、「今はコメの価格を下げることが政権の最優先課題のひとつだ」と語っていた石破総理は。

石破総理
「いま、十分足りているということを申し上げるつもりはございません。生産力に余裕を持たせることは必要です。しかしながら、それをどのようにして支えていくか。誰の負担において、どこを対象とするかという議論をきちんと詰めたい」

政府はコメの安定供給に関する関係閣僚会議を今週にも立ち上げ、価格高騰の要因や政府の対応を検証することにしています。