■見どころは
上杉伯爵邸 来次信彦 総支配人「(見どころは)この木材。お客様をお迎えする場所。正式な執務室で贅を凝らした建材を使っている。特徴としては柱。端から端まで一本の木でできています」

まっすぐに木目が通っている様子を柾目といいます。

20メートルほどある継ぎ目なしの梁は木曽檜を使っていてそれを支える柱も四面すべてに美しい柾目が入っています。

一方、この鶴が描かれた襖の奥は・・・主に居住スペースとして使われていた空間です。

上杉伯爵邸 来次信彦 総支配人「上杉の精神性ということだが客間は贅を尽くした建材。この建材をみると側面は柾目(正面は)違う。ワンランク落ちた建材で節約の精神が現れている」

派手ではないものの、目を凝らすことで日本家屋の美しさが分かる表の部屋と上杉の質素倹約の精神が息づく奥の部屋。
展示は今月(6月)22日まで開かれ期間中、学芸員と巡る解説付きのツアーも開かれる予定です。