コメの価格高騰が続く中、千曲市の「姨捨(おばすて)の棚田」でおととい(5月31日)、恒例の田植えが行われ、県内外の「田んぼオーナー」も参加しました。

善光寺平を一望する千曲市八幡(やわた)の「姨捨の棚田」。田んぼを借りるオーナーなど、およそ300人による田植えが行われました。
日本の棚田百選や国の重要文化的景観に指定される「姨捨の棚田」。景観の保全や、交流などを目的に、およそ30年前に設けられたのが、「オーナー制度」です。

田んぼは1枚3万円から4万円ほどで借ります。
参加した人たちは、目印の線に沿って20センチほど間隔を開けながら、苗を植えていきました。

コメの価格が高騰する中、どんな思いで苗を植えたのでしょうか。
千曲市内から:「全部で30キロぐらいの収穫。気持ち(植える)間隔がせばまっちゃったかも。たくさん植えたいなと」
愛知から:「改めて田んぼの大事さ、農業の必要な部分を感じる」
日ごろの管理は地元の「姨捨棚田名月会」が担い、オーナーは夏の草刈りなどを経て、9月下旬ごろ稲刈りをする予定です。