「子どもたちの叫ぶ声が…」 日本人女性が語るガザの“極限状態”

一方、こうしたなか、極限状態のガザで人道支援を続けている日本人がいます。

国境なき医師団 村元菜穂さん
「上空ではずっとドローンが飛んでますし、私たちがいるこのオフィスでも空爆は毎日聞こえます」

国際NGO「国境なき医師団」の一員として、5月からガザに入った村元菜穂さん(34)。医師ではなく、病院への物資調達などを担う「ロジスティシャン」です。

病院が破壊された場所では、残った資材をかき集め、野戦病院の設営なども行っています。

国境なき医師団 村元菜穂さん
「物資は足りていません。本当に足りていません。子どもたちが、ごみが集まっている場所で少しでも何かあるんじゃないかと探す状態で、本当に食料は足りていません」

2024年にガザ入りしたときに比べても、物資不足は格段に深刻だといいます。

最近では、村元さんらが支援するナセル病院も空爆され、なけなしの医療物資が破壊されてしまいました。

国境なき医師団 村元菜穂さん
「鎮痛剤などの在庫が尽きてきているので、やけどの包帯を替えるのも、鎮痛剤なしでやらなきゃいけない。(病院の)廊下を歩いていると、子どもたちの叫ぶ声が聞こえて、本当に痛々しい状況です」

攻撃の恐怖にもさらされながら活動を続ける村元さんが願うのは…。

国境なき医師団 村元菜穂さん
「明日何を食べられるかわからない、今日どこに空爆があるのか。一刻も早く停戦に、永久的な停戦になることを祈っています」

ガザからの声は、世界に届いているのでしょうか。