247億円もの不正融資を行っていた福島県いわき市のいわき信用組合の問題をめぐり、組合員が不正に関わった前会長を検察庁に刑事告発していたことが分かりました。

この問題は、いわき信用組合がおよそ20年にわたり、口座の無断開設やう回融資で247億円の不正融資などを行っていたものです。その後の関係者への取材で、いわき信用組合の組合員が1日までに、不正に関わった江尻次郎前会長を私文書偽造などの疑いで福島地検いわき支部に刑事告発していたことが分かりました。

江尻前会長は去年10月、ほかの理事と共謀し、すでに亡くなっている顧客の男性名義で融資の申し込みを偽造したなどの疑いがあるということです。

今回の問題について、30日に会見した第三者委員会は、背任罪などにあたる可能性も指摘しています。