撮影者たちが強い意思で守り抜いてきた原爆記録写真などを展示する被爆80年の企画展が東京都で始まりました。

企画展の開幕式では、原爆犠牲者に黙祷が捧げられました。

展示されているのは、原爆投下後の広島の惨状を記録した写真およそ160点と映像2点です。撮影したのは、被災した市民や報道カメラマン、それに写真家で、保存や活用に携わってきた中国新聞や中国放送など6つの報道機関が初めて連携して展覧会を開きました。

これは、地上から最も早くとらえたきのこ雲の写真です。原爆炸裂から2、3分後の様子で当時17歳の山田精三さんが撮影しました。

1945年9月下旬~10月にかけて、学術調査のために日本映画社が撮影した動画も紹介されています。フィルムはアメリカへ送られ、1967年の返還まで「幻の映画」とも言われました。

この企画展は、ユネスコ世界の記憶への登録を目指して申請している資料を基に構成されていて、目黒区にある東京都写真美術館で8月17日まで開催されます。