青森県板柳町出身でオリンピアンの元陸上選手・福士加代子さんが、中学校で講演し、大舞台でも実力を発揮する秘訣として、現役時代におなじみの“加代子スマイル”を例に挙げました。
青森市立南中学校で開かれた講演には、全校生徒ら650人が出席しました。
福士加代子さんは、陸上女子長距離でオリンピックに4大会連続出場したトップアスリートで、講演では大舞台で力を発揮してきた秘訣を伝えました。
それは、現役時代からおなじみの“加代子スマイル”です。
22年の競技生活では、成績を思うようにあげれない時期など厳しい局面もありましたが、貫いたのは「笑顔」だといい、それが大一番での緊張をといて成績につなげられたといいます。
また一見、緊張とは無縁にみえますが、生徒からの質問には現役時代の意外な心境を答えていました。
福士加代子さん
「大会に行って、やっとそのレースになってから緊張が徐々に収まってきて、パンと(号砲が)鳴ったら消える感じですね」
講演の後には、実際に体を動かしながら走り方を伝えました。
女子陸上競技部長 吉田 有 部長
「つらくなったときも客観的に自分を見て、自分頑張ってるなとか、ほめることが、すごくいいなと思ったので、これからまねしていきたいです」
元オリンピアンのユーモアたっぷりの話に、会場は終始、生徒たちの笑い声に包まれました。