JR東海は、強く、長時間にわたって雨が降り続く際に、東海道新幹線の運転を規制する基準を新しくすると明らかにしました。

東海道新幹線は、土を盛った上にレールを設置する「盛り土区間」が多く、大雨が降るとその下の盛り土が崩れてしまう恐れがあり、列車を安全に運行をするために運転を規制する複数の基準を設けています。

しかし近年、強く、長く降り続く雨が増加していて、盛り土への影響など、より正確に調べることが必要だとされていました。

これをうけJR東海は、地中にどれだけの雨が蓄えられているかを表す「土壌雨量」を、運転を見合わせるなどの新しい規制基準に6月1日から導入すると発表しました。

「土壌雨量」は、東海道新幹線沿線に設置された雨量計59か所ごとに、地盤や土壌の特性などを考慮して基準値を決めるもので、より細かく雨の影響を測れるとしています。

JR東海の丹羽社長は、新しい規制基準の導入で、場合によっては運転の見合わせ時間が短くなるケースもあるとしています。