職場での熱中症対策の強化に向けて、企業の担当者を対象としたセミナーが30日、山口県山口市で開かれました。



このセミナーは山口労働局などが開いたもので、県内の企業の担当者150人が参加しました。

県内では、職場での熱中症で去年とおととし、合わせて4人が亡くなっています。

そのほとんどが、初期の対応の遅れが原因ということです。

セミナーでは、熱中症の症状や救急処置、予防方法などの説明がありました。

参加者
「社内で話を進めながら取り組んでいきたい」

6月1日に改正労働安全衛生規則が施行され、事業者には熱中症の早期発見と重症化防止の対策が義務づけられます。

山口労働局 健康安全課 徳重宏之 課長
「熱中症について正しい理解を持ってもらい、熱中症の防止に努めていただく。そして熱中症が発症しても正しい対応方法で重篤化させないように」

県内では去年7月から8月にかけて、熱中症で840人が救急搬送され、3人が死亡しています。