青森県の五所川原市と中泊町を結ぶ「津軽鉄道」が、6月1日からダイヤを改正します。その理由は『運転士の退職』でした。
津軽平野を駆け抜けるレトロな車両。
地元の人だけではなく、観光客にも人気が高い「津軽鉄道」がいま、窮地に立たされています。
河村庸市 キャスター
「津軽鉄道では、今年3月末に運転士が1人退職をして、人手不足となっているため、来月1日から減便するということです」
津軽鉄道は運転士1人が退職し、4月からは3人体制となりました。
その後、迎えた繁忙期である桜祭り期間中には、運転免許のある他の社員が特別にシフトに入るなどして対応しましたが、この体制には限界があったということです。
津軽鉄道 澤田長二郎 社長
「その体制を継続的に年間を通してやるとなると、なかなか…(難しい)。減便しかない。苦渋の選択です」
6月1日からのダイヤは、現在より5本減って上下21本になります。
津軽五所川原駅へ向かう上り列車を1日2本、津軽中里駅方面の下りを3本、減便することになり、最終列車の時間帯は上下それぞれ15~20分くり上げました。
ただ、通勤・通学と観光列車の時間帯は、運行を維持して影響を少なくしたということです。
津軽鉄道 澤田長二郎 社長
「今まで先輩も(会社を)維持してきて、その役割を今後もできるだけ、どこまでできるかわからないが、みんなで精進しながら地域の人に認めてもらう、愛される鉄道でありたい」
津軽鉄道は、車掌として採用して経験を積んでもらいながら、運転士の育成を目指しています。