
60年経った今も、近くの公園には山野炭鉱の練習坑道が当時のまま残されています。

その高台には、事故で犠牲になった人たちの霊を鎮める慰霊碑が建てられていて、1週間前、稲築東義務教育学校の児童たちが清掃に訪れ、花を手向けました。

夫が山野炭鉱に勤務していた 山下三千子さん(86)
「鉱員さんたちのおかげで私たちも生活してきたじゃないですか。やっぱりその感謝はありますから。私も何もできないけど、(慰霊碑に行くんですよね、手を合わせに」

私たちの暮らしと、日本の経済成長を支えてきた炭鉱。
60年前の事故で学んだ教訓と命の尊さは次の世代にも受け継がれていきます。