2月に岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災で被災した住宅や倉庫などの建物を市が公費で解体、撤去する作業が、30日始まりました。

被災した建物の解体、撤去作業は大船渡市の三陸町綾里と赤崎町外口の2か所で始まりました。
このうち多くの住宅が被害を受けた綾里の港地区では、機械を使って焼け落ちた住宅のがれきを金属やコンクリートなどの種類別に分ける作業が行われていました。

12日時点で、市には公費での解体を希望する申請が160件寄せられていて、作業は年内いっぱいかかると見込んでいます。

(大船渡市市民環境課 佐々木英紀課長補佐)
「被災された皆様が一日でも早く再建に向けて踏み出せるよう、徐々にスピードアップを図りながら撤去作業を進めてまいりたいと考えております」
がれきは種類ごとに分別して焼却や埋め立て処理されますが、金属などの一部はリサイクルされるものもあるということです。
市では撤去作業で発生するがれきの量をおよそ6800トンと推計しています。