去年9月、同居する母親を包丁で刺して殺害したとして殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、検察は男に懲役16年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは長崎県長与町の無職の男(46)です。
起訴状などによりますと、男は去年9月長与町の自宅で同居する母親の胸や背中などを包丁で複数回刺して殺害したとされています。
裁判では刑の重さが争点となっていて、検察は30日の公判で「強い殺意にもとづく残虐で危険性の高い犯行」「反省の態度が見られない」などとして懲役16年を求刑しました。
一方、弁護側は「衝動的な犯行」「自ら警察に通報した」として懲役5年が相当と主張しました。
男は「母親にはずっと謝り続けると思います」と述べ、裁判は結審しました。判決は来月3日に言い渡されます。