アメリカの歳出削減などに切り込んできたイーロン・マスク氏が退任を発表し“混乱”の様相を呈するトランプ政権。そんななか、「“防衛装備品”の購入が交渉材料になり得る」との考えを示した赤沢経済再生担当大臣は、4回目の日米関税交渉に向け、成田空港を出発しました。“防衛装備品の購入”は本当に交渉材料になるのでしょうか?

抜擢から4か月…イーロン・マスク氏トランプ政権から離脱

イーロン・マスク氏がホワイトハウスを離れることになりました。

イーロン‧マスク氏(Xより)
「私の特別政府職員としての任期が終わりを迎えようとしている。無駄な支出の削減に取り組む機会を与えてくれたトランプ大統領に感謝したい」

「政府効率化省」を率い、歳出削減などに切り込んできたマスク氏。

強引な手法に不満が高まり、欧米各国で自らがCEOを務める「テスラ」の不買運動を招く事態に発展していました。今回は、“任期”が近づいたことによる退任だと見られますが、トランプ氏の政策をめぐり、意見が対立したこともありました。

その1つが関税措置についてです。

イーロン・マスク氏(4月)
「最終的に、欧州と米国が関税ゼロの状況に移行するよう合意するのが望ましい」

マスク氏はこのように話し、関税はゼロが望ましいと主張しました。

また、アメリカ空軍が開発を始めた次世代戦闘機について。

トランプ大統領(3月)
「この戦闘機は『F47』と命名された。47は素晴らしい数字だ」

トランプ氏が第47代大統領であることにちなみ、戦闘機が「F47」と命名されたと喜んだのに対し、マスク氏は…

マスク氏(Xより)
「有人の戦闘機は時代遅れだ」