経団連の新たな会長に、日本生命の前会長・筒井義信氏が就任しました。金融機関出身の経団連トップは初めてです。

経団連はきょう、定時総会を開き、日本生命前会長の筒井義信氏が正式に新たな会長に選ばれました。会長を2期4年務めた十倉氏に代わって国内外の課題に取り組みます。

兵庫県出身の筒井氏は、京都大学経済学部を卒業後、1977年に日本生命入社。2011年に社長に就任したのち、18年から今年3月まで会長を務めました。

経団連会長はこれまで製造業出身者が大半を占めていて、初の金融機関出身となります。

経団連 筒井義信 新会長
「重責に身の引き締まる思い。内政外交ともに難しい舵取りを迫られる時代だ」

筒井新会長は会見でこのように話し、「中長期の視点と日本全体の視点を大切にし、将来世代への責任を果たす経団連を目指す」と意気込みを語りました。

一方、小泉農水大臣による備蓄米の放出など米価格の高騰対策については、「足元の米の価格が下がっていくことは、短期的には大事だと思っている」と話しました。

そのうえで、中長期的な農業政策や食糧政策の構造的な課題などを経団連としても発信していく考えを示しました。