山口県周南市が出資する公益財団法人「周南市文化振興財団」で、1億5000万円あまりの使途不明金が発覚した問題です。

29日、公益法人としての認定にふさわしいかを見極める県の審議会が開かれ、財団側が提出した4回目の報告書を「不十分」として再提出を求めました。



公益法人を監督する知事の諮問機関、県公益認定等審議会が県庁で開かれました。

周南市文化振興財団で1億5000万円あまりの使途不明金をめぐり、元職員の1人が有罪判決を受け、もう1人が公判中です。

審議会はこれまで4回にわたり、原因究明と再発防止策について報告を求めていました。

先月、財団側から4回目の報告書が提出されていましたが、この日の審議会で不十分と判断されました。

再発防止策には9人の役員すべての入れ替えが盛り込まれていたものの、就任予定者が分からず、新体制で再発防止策が実施されるか判断するためということです。

財団は、来月の評議委員会で新役員が決まる見通しで「新体制のもとで再発防止策の策定を進めたい」としています。